小規模法人の経理担当者の皆様、日々の会計処理に追われていませんか？請求書の処理、経費の計上、振込手続き…次から次へと押し寄せる業務に、「もっと効率的にできないか」とお考えではないでしょうか。
実は、ちょっとした工夫で会計処理の時間を大幅に短縮できるノウハウがあります。今回は経理業務を「たった3分」で完了させる裏技をご紹介します。
まず重要なのが「バッチ処理」の考え方です。同じ種類の作業はまとめて行うことで、脳の切り替えコストを削減できます。例えば、請求書の処理は週に1度の特定の時間帯にまとめて行うようにしましょう。書類を分類するトレイを用意し、到着した請求書はいったんそこに入れておくだけにします。処理する時間になったら一気に入力作業を行えば、1件あたりの処理時間は驚くほど短縮されます。
次に活用したいのが「テンプレート化」です。頻繁に発生する仕訳パターンは、会計ソフトの定型仕訳機能を使いましょう。freee、MFクラウド、弥生会計などの主要ソフトには、この機能が標準装備されています。よく使う仕訳を登録しておけば、金額を入力するだけで完了します。
さらに「自動化ツール」の活用も見逃せません。クラウド会計ソフトと銀行口座を連携させれば、入出金データが自動で取り込まれます。請求書のスキャンやスマホ撮影で自動仕訳してくれる機能も多くのソフトで提供されています。初期設定に少し時間がかかりますが、一度導入すれば日々の作業は格段に楽になります。
「経費精算」も大きな負担になりがちです。ここでは、経費精算専用アプリの導入をお勧めします。従業員がその場でレシートを撮影・送信するだけで、経理担当者は承認作業だけで済むようになります。
最後に「記帳ルール」の標準化も効果的です。社内で経費の計上基準や勘定科目の選び方を明確にしておけば、迷う時間がなくなります。簡単なマニュアルを作成して共有しておきましょう。
これらの方法を組み合わせれば、従来1時間かかっていた作業が本当に「3分」で完了することも可能になります。もちろん、決算時期などの繁忙期には時間がかかることもありますが、日常の経理業務はかなり効率化できるはずです。
小さな改善の積み重ねが、大きな時間短縮につながります。ぜひ明日から試してみてください。経理担当者としての仕事の質を落とさず、むしろ戦略的な業務に時間を使えるようになりますよ。
