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プロフィットファーストで貯金体質に変わる!会社と個人の両立術

「貯金ができない…」そんな悩みを抱えている方は少なくありません。毎月給料は入ってくるのに、いつの間にか使い切ってしまう。この悪循環から抜け出すためには、発想の転換が必要です。今回は「プロフィットファースト」という考え方を取り入れて、会社経営と個人の家計、両方で実践できる貯金体質になる方法をご紹介します。

プロフィットファーストとは、アメリカの会計士マイク・ミカロヴィッツが提唱した経営手法です。従来の「売上−経費=利益」という計算式を「売上−利益=経費」に変えるというシンプルな発想の転換です。つまり、最初に利益を確保してから残りを経費に回すという考え方です。

この方法を個人の家計に応用すると、「収入−貯金=生活費」となります。給料が入ったら、まず決めた金額を貯金口座に移し、残ったお金で生活するのです。これを「自分への支払いを最優先する」と表現することもあります。

実践するためには、複数の口座を用意することがポイントです。メインバンクとは別に貯金専用口座を作り、給料日に自動振り込みの設定をしておくと効果的です。多くの銀行ではアプリ上で簡単に口座開設ができますので、手間もかかりません。

会社経営においても同様です。売上が入ったら、まず一定割合を利益として別口座に確保します。残ったお金で人件費や運営費などの経費をやりくりするという発想に切り替えるのです。

「でも生活費が足りなくなるのでは?」という不安もあるでしょう。確かに最初は窮屈に感じるかもしれません。しかし不思議なことに、使えるお金が限られると創意工夫が生まれ、無駄な支出が自然と減っていきます。これは企業経営でも家計でも同じです。

プロフィットファーストの実践で大切なのは、小さく始めることです。収入の5%から始めて徐々に比率を上げていきましょう。急激な変化は続きません。持続可能な習慣にすることが成功の鍵です。

さらに効果を高めるためには、貯金の目的を明確にすることも重要です。「老後資金」「住宅購入」「子どもの教育費」など、目的別に口座を分けると貯金へのモチベーションが維持できます。

会社と個人の両方でプロフィットファーストを実践することで、安定した経営と豊かな人生を両立させることができるでしょう。まずは今日から、収入の一部を「未来の自分への投資」として確保してみてはいかがでしょうか。

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